【教育変革】中学校・学習指導要領改訂のポイント

“最近、また小中高校の変革が生じている。と言うよりも、我が国の長期目標である世界水準レベル以上のグローバル化と、今ではもはや世界共通認識として掲げられるようになったSDGsの推進を求めて、まずは学校教育内容を改変しようとする試みである。大学入試変革はすでに進められ、しわ寄せが小・中学校に及ぶのは自然であるが、実際にどういったことが変化したのか、それは「新学習指導要領」における 評価・評定方法である。
今年度より中学校学習指導要領は改訂となり、学校教育で育てる力を、3つの資質・能力として定義した上での指導を求める。一つ目は社会に羽ばたいてからの一人の人間として、生きて働く知識・技能を身につけることである。各教科等の学習過程を通した知識・技能の習得状況の評価及び、他の学習や生活の場面でも活用できる程度に概念を理解しているか、 技能を習得しているかを評価する。校内の定期試験で、事実的な知識を問うだけでなく、知識の概念的な理解を問う問題を織り交ぜるようになる。文章による説明ができるかどうか、観察あるいは実験や式、グラフで表現するなど、知識や技能を用いることができるかを、日々の事前課題を出したりすることも増えていく。二つ目は、どんな未知の状況に置かれたとしても、乗り越え対応できる思考力・判断力・表現力を養うことである。各教科等の知識・技能を活用し、課題の本質を理解して解決するのに必要な思考力・判断力・表現力を身につけているかを評価していく。定期試験にて思考力・判断力等を問い、論述やレポートの作成による評価も行う。また、ここでは授業内での発表、グループや学級における話し合い、作品の制作や表現等の多様な活動でも評価ポイントが設けられる。そして、三つ目は学びを人生や社会に生かす学びに向かう力・人間性を磨くことである。知識・技能と、思考力・判断力・表現力を総合的に身につけるためには、自らの学習状況を調整しようとすることや、粘り強い取り組みを行おうとするという意思的な側面を評価していく。ノートやレポート等における学習評価や、授業中の発言も含まれる。思いやりなどの個人内での評価としてもセットで、教師による生徒の行動観察や生徒の自己評価・相互評価等を材料とした評価を行う。
改訂前は、4つの観点別評価として「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」と定めていた。それらを整理して、主体的に学習に取り組む態度と感性を備えるとともに、活かして広げることのできる人間力の養成こそが、新しい学習指導要領での「3つの資質・能力」を観点に評価する狙いであるべきだが、昨今の学校教員の働き方改革の一環として、観点別項目のスリム化を図ったのではという意味にもとれる。評価側も健全な状況で生徒を個別に評価できるような現場環境の構築も、指導要領の変革同様に求められる。”
オンライン面接 背景